PILテストの理論的背景、日本版の開発経緯、Part-AおよびPart-B・C分析の信頼性と妥当性、性差などを示している。Part-B・C分析の枠組みや記録用紙の使い方も明示されているほか、日本版開発の過程で発表された膨大な学会発表論文の一覧など、PILテストに関する基礎的な文献が網羅されている。
初版はテスト刊行の1993年に出版されたが、1998年の『PILテストハンドブック』刊行に際して、再度データをとり直し改訂版を刊行した。しかし、老人群のデータの不足や、Part-AとPart-B・Cの判定基準で年齢段階が統一されていない等の問題点があり、10年にわたり改訂作業が続けられ、年齢段階を統一し、信頼性と妥当性を向上させた
改訂新版としてバージョンアップをお届けする。標準得点(T値)換算表も提示する。
PILテストを使用する臨床家・研究者には必携のマニュアルである。『PILテストハンドブック』がデータ提供者のプライバシー保護の観点から専門家中心に販売されているため、PILテストを勉強する学生諸君は、まず、このマニュアルを徹底的に活用する努力が求められる。
主要目次
・ PILテスト日本版
・ PILテスト日本版Part-Aの妥当性・信頼性
・ PILテスト日本版Part-B,C の分析方法
・ PILテスト日本版Part-B・Cの分析の妥当性と信頼性
・ Part-A、Part-B・Cの判定基準について
・ PILテスト日本版の総合判定と解釈
・ テストの実施
・ 標準得点(T値)換算表
・ 文 献