離婚は個人から見れば病理とは言えないが、家族という全体から見れば明らかな病理である。著者夫婦が長年にわたってとり組んできた離婚面接は、個人のエゴを前面に出す現代人の生き方に対する闘いの歴史でもあった。面接によって離婚の危機を脱することのできた12のケースをもとに、結婚とは何かに再考をうながした名著。復刊の要望に応え、旧版(システムファイブ刊行)に改訂を加え、装いを改めて刊行した。

主要目次

第1部 現代の離婚
    離婚の意義と価値/日本の社会・家族と離婚/離婚後の問題
第2部 離婚面接―カウンセリング・ルームから
    離婚のプロトタイプ/生育期の体験が・/生育期の体験が・/生育期の体験が・
    夫のわがまま・/夫のわがまま・/夫の浮気・/夫の浮気・/嫁と姑の問題/
    妻の空虚/妻の奮闘/理解し行動する妻
第3部 離婚の人間学
    ファミリー・ライフサイクル(家族周期)と離婚
    ファミリー・チェーン(家族の鎖)と離婚

著者略歴

田村健二
1923年生まれ。1950年東京大学文学部社会学科卒業、法務省東京少年鑑別所、東京家庭裁判所、精神保健研究所、東洋大学教授などを経て、現在、東洋大学名誉教授。

田村満喜枝
1923年生まれ。1952年日本社会事業大学卒業、東京家庭裁判所調停委員、参与員などを経て、マリッジ・カウンセリングに従事。2000年5月逝去。
 

田村健二・田村満喜枝著
四六判 280頁 定価2,000円(
税別、送料300円) 刊行・システムパブリカ

 2016年4月より定価が税別となりました

 

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